5G(ファイブ・ジー)
更新日:
5G(ファイブ・ジー)とは、第五世代移動通信技術のことだ。
簡単に言うと、ケータイ電話の通信方式の5番目ってことだね。
2000年代の始めにスタートしたのが3G(スリー・ジー)で、第三世代。
2010年代初めにスタートしたのが、LTEで、これが第四世代になる。
そして2020年頃からスタートするのが、5Gって事だ。
5G通信では、LTEのおよそ100倍の通信速度で通信ができて、しかも複数の同時通信が可能になる。
5Gが注目される理由
5Gとは、たかだか携帯電話の通信技術の話である。
なので、なぜ5Gがテーマになるのか、不思議に思ったりする。
しかし実は、5G通信は、ドローン(無人機)や自動運転自動車に必要な技術だ。
ドローンや自動運転自動車は、周囲の状況や他者との通信によって様々な情報を得て、自分自身の制御を行う。
自分の位置を確認するため、人工衛星のgps信号や、道路や建物から発せられる信号を受信し、周囲の状況をカメラで捉えて分析しつつ、次の行動を選ぶ。
そのために必要なのが、5Gの複数高速通信ってことになる。
LTEでは、時速50kmで走る自動車と通信する際に遅延が起こるため、安定的な通信が出来なかった。
しかし5Gでは低遅延性が実現された、時速50km以上のスピードの乗り物でも、遅れることなく通信することが出来るという。
軍事利用のインフラとしての5G
5Gの通信技術は、誘導ミサイルや無人偵察機にも使われる技術だ。
それ故に、アメリカは防衛上の懸念から5G覇権を失うわけにはいかない。
通信インフラを敵国に握られれば、有事の際には、いくらでも無人機を送り込まれてしまう。
しかも現時点で、5Gインフラで大きな世界シェアを持つのではないかと懸念されているのが、中国のファーウエイ社だ。
そのため、アメリカ議会は防衛上の観点から、中国企業に神経をとがらせて、通信産業から中国関連企業の排除法案を成立させている。