エネルギー効率とは
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電気自動車や太陽光発電で問題になるのが、二次電池を使用した場合のエネルギー効率だ。
二次電池とは充電可能な電池のことで、蓄電池とか充電池と呼ばれるのだが、充電した電力を100%使うことは出来ない。
というのも、充電する時には高電圧が必要で、大きなエネルギーが必要になるからだ。
充電にかかった電気エネルギーと、放電可能な電気エネルギーの差を割合で示したのが、エネルギー効率だ。
2019年現在のリチウムイオン二次電池のエネルギー効率(充電/放電効率)は、80%から90%くらいとされている。
電気自動車のバッテリー寿命は何年?
全固体電池にせよ、リチウムイオン二次電池にせよ、車をモーターで走らせるためには、十分な出力が必要だ。
車載二次電池も充電と放電のサイクルを繰り返すうちに、サイクル劣化して寿命が来る。
モーターの場合は電圧が重要で、バッテリーを充電しても、必要な電圧が得られなくなった時点で、寿命と言うことになる。
必要な電圧で電力が供給できなくなれば、車は動かなくなるので、バッテリーの交換が必要だ。
この充電と放電を繰り返すテストを、「充放電サイクル試験」と呼ぶ。
電池の場合、温度によって放電具合が異なるので、様々な温度下で実験が行われる。
現在のリチウムイオン二次電池のサイクル耐性は、だいたい1,000回くらいだ。
車載電池パックのバッテリー寿命
では、実際に電気自動車EVのバッテリーの寿命は、何年くらいなのだろう。
日本でいち早く純粋な電気自動車EVを一般販売している日産では、
- EV車のバッテリーは、8年16万km走行まで保証
- EV車のバッテリーは、10年20万km走行くらいは、恐らく使える
- 保証期間外のEV車のバッテリー交換の費用は、およそ70万円
と言う風になっている。