マイクロプラスティックが飲み水に混入?!
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マイクロプラスティックとは、大きさが5mm未満のプラスティックのことだ。
このマイクロプラスティックを、川や海の生き物が食べ、それが様々な問題を引き起こすと考えられている。
このマイクロプラスティックが、なぜ海に流れ着いているのかというと、様々なプラスティック製の日用品からである。
河川や海に捨てられたプラスティック製品は、波にぶつかったり、紫外線で変質して壊れたりして、徐々に細かくなっていく。
その一部のごく小さな破片が、マイクロプラスティックになるのだという。
現在は、海に投棄されたプラスティック製品の30%くらいが、マイクロプラスティック化すると考えられているようだ。
マイクロプラスティックは、どこからくる?
一方、化粧品や洗顔剤、ボディーソープに配合されていたスクラブ剤も、マイクロプラスティックの供給源だ。
プラスティック製のマイクロビーズは、産業用研磨剤としても使用されていて、これが下水管を通って海に流れ着く。
もちろんスクラブ剤として用いられていたプラスティック製のマイクロビーズの問題は、以前から問題視されていた。
そのため有名メーカでは、2015年頃からスクラブ剤にプラスティックを使わずに、セルロースやコーンスターチ原料の粒を使うようになっている。
となると、プラスティックの海洋投棄を取り締まれば良いのかというと、そうでもない。
と言うのも実は、我々の衣服の材料となっている化学繊維も、マイクロプラスティックの供給源なのだ。
ポリエステルやナイロン、アクリル繊維などの衣料は、使い続けていくと薄っぺらくなっていく。
これはふんわりしていた繊維がぺたんこになっていくわけではなく、化学繊維が少しずつ抜け落ちているせいだ。
衣服などから抜け落ちた化学繊維も、下水管を通って海に流れ込んでいくため、大きなマイクロプラスティック供給源となっている。
脱プラスティック関連 紙素材メーカー
王子製紙 3861
新聞紙やティッシュペーパーなどの大手紙業メーカー。
食品や菓子などのプラスティック包装の代替品として、特殊なコーティングを施した紙製の包装資材を展開中。
日本製紙 3863
日本第二位の製紙メーカー。
特別なコーティング剤により、酸素や水蒸気、臭いなどを通さない紙包装資材を開発中。
中越パルプ工業 3877
環境経営総合研究所の開発したMAPKA(マプカ)を使って、スーパーで使用されている食品トレーの代替品を展開中。
MAPKA(Moldable Paper Kankyo)は、製紙会社で大量に出る端紙を加工した紙パウダーに、ポリオレフィン系樹脂を混ぜて作った新素材。
プラスティックと同じように成形加工できるうえ、燃やしても有害ガスがでないため、プラスティックの代替品に利用できる。