半導体関連は、常に注目を浴びるテーマ
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半導体(はんどうたい)は、株式市場ではメジャーなテーマだ。
ファイブジー(5G)だとか、エーアイ(AI)だとか言っても、実際に使われる装置は半導体が組み込まれている。
そのため、何か新しい通信技術やIT技術が出る度に、半導体は有望なテーマとして再登場する。
というのも、新しいメジャーな技術を利用するには、関連機器を世界中で一新する必要があり、数億個・数十億個の半導体が必要になるからだ。
たとえばスマートフォンには、半導体が使われているが、世界でスマホは十億台以上あって、数年ごとに新しい機種に更新される。
つまりスマホ用の半導体だけでも、一年間に数億個は生産されているわけだ。
そのため、景気の先行きを占うには、半導体関連の株価(半導体装置関連)をみると良いという人もいる。
というのも景気が良くなると半導体の生産も増えるし、逆に景気が悪くなると半導体の生産も減るからだ。
そもそも半導体とは?
半導体とは、そもそもなんなのか。
狭義の半導体とは、トランジスタやダイオードのことで、ダイオードやトランジスタという電子部品のことだ。
しかし産業分野で言う半導体とは、半導体集積回路(semiconductor integrated circuit:半導体IC)を使った電子部品の事を指す。
コンピュータやスマホ、通信機器などに使われる
- プロセッサ(CPU、MPU、GPU/演算素子)
- DRAMメモリー(記憶素子)
- NANDフラッシュメモリー(記憶素子/SSDに使われる)
- マザーボード、チップセット
等の部品のことを、まとめて「半導体」と呼んでいる。
プロセッサとは、コンピュータで計算を受け持つ部品で、メモリーとは、情報を記憶する部品だ。
DRAMメモリーは「ディーラム」とも呼ばれるが、作業をする際に、データを一時的にコピーしてプロセッサとやりとりする。
メモリーは作業机のようなモノで、容量が大きければ大きいほど、作業が捗る。
一方、NANDフラッシュメモリーは、SSDに使われる大容量のメモリーで、ハードディスクドライブ(HDD)よりも高速にデータをやりとりすることが出来る。
ハードディスクは、ディスクを回転させて情報を書き込むため、振動に弱く、データのやりとりも物理的なので速度に限界がある。
そのため、スマホやノートブックパソコンでは、SSD(Solid State Drive)が採用されており、NANDフラッシュメモリーの需要が大きいわけだ。