カード一枚分のプラスティックを、一週間で飲む?
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河川や海に流れ込むマイクロプラスティックや、プラスティックゴミの問題。
2019年になると、さらにショッキングな研究報告が発表された。
というのも河川や海洋に流れ込んだプラスティックが、目に見えないくらいの大きさのマイクロプラスティックになって、我々の飲料水に混じっていることが分かったのだ。
しかもその量がとんでもない。
というのも一週間に飲む飲料水や食品の中に混入されているマイクロプラスティックの量は、合計するとクレジットカードやキャッシュカード1枚分もあると言うのだ。
さすがにこの研究報告を、鵜呑みにするわけにもいかない。
だがそこまで行かなくとも、我々はプラスティックカードの破片くらいの量のマイクロプラスティックを、毎日飲み食いしているらしい。
なぜ飲料にマイクロプラスティックが?
しかしなぜ、飲み水にマイクロプラスティックが混入するのか。
まずマイクロプラスティックの供給源は、スクラブ剤(研磨剤)や投棄プラスティックの他にも色々ある。
たとえば我々が日常で着ているポリエステルやナイロン、アクリルなどの化繊(化学繊維)衣料も、その一つだ。
これらが河川や海洋に流れ込むが、一部は風に乗って高い山まで吹き上げられてしまうらしい。
フランスのピレネー山脈の人里離れた測候所にすらマイクロプラスティックは届き、その数は1平方メートルあたり、平均365個もあったという。
脱プラスティック関連 生分解性プラスティック
中央化学(7895)
樹脂製食品包装容器メーカー。
リサイクルPET容器や、プラスティック使用率を下げた容器など、様々な対策商品を開発している。
セブンイレブンが、おにぎりの包装用プラスティックを生分解性に替えると宣言したことで注目。
カネカ 4118
塩化ビニルの大手メーカー。
バイオマスプラスティック(植物由来プラスティック)も手がけている。
セブンカフェの新たなストローも共同開発中。
クレハ 4023
クレラップでおなじみの樹脂製品、中堅化学メーカー。
生分解性PGA(ポリグリコール酸)樹脂「クレダックス」の開発に成功。
クレダックスは、1平方cmあたり1トンもの圧力に耐える高強度樹脂だ。
にもかかわらず、水や微生物によって、僅か一ヶ月で二酸化炭素と水に分解される特性を持っているため、様々な用途が考えられる。
三菱ケミカル 4188
総合化学メーカーで、エチレン生産はダントツ。
生分解性プラスティックの「ポリブチレンサクシネート(PBS)」製ストロー生産に乗り出している。
ユニチカ 3103
生分解性のバイオプラスチック「テラマック」の、ストロー向け製品を出荷。