メタンハイドレートとは
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メタンハイドレートとは、「燃える氷」と呼ばれる地下資源だ。
有機化合物で一番シンプルな「メタン(CH4)」の周りを、水分子が取り囲んだ形(水和物)をしている。
1気圧では164立方メートルの体積になるメタンが、1立方メートルに圧縮された、「メタンのシャーベット」みたいなモノだ。
このメタンハイドレートは、日本近海の海底に大量に存在していることが分かっており、エネルギー資源の殆どを海外からの輸入に頼っている日本にとっては、重要な化石燃料だと考えられている。
ただ、メタンハイドレートは海の底に眠っているので、掘り出す技術も必要だ。
エネルギー資源は、存在するだけではダメ
また資源が海底にいくらたくさん眠っていたとしても、それだけでは意味が無い。
莫大なコストをかけて掘削しても、他のエネルギー資源と比べて割高では意味が無い。
他のエネルギー資源と比べて取り出すコストが割高になってしまうと、経済的に見合わないからだ。
例えば日本にも、地中や海中に石炭はたくさん眠っている。
北海道の夕張や、北九州の海底には、今でも山ほど石炭が眠っている。
しかし石炭はオーストラリアから輸入しており、日本国内では殆ど産出していない。
というのもオーストラリアでは、野天堀りで大型機械を使って石炭を掘り出しているので、コスト的に全く敵わないからだ。
なのでメタンハイドレートが資源として利用されるためには、少なくとも他の資源と同じくらいのコストで掘り出せねばダメだ。
メタンハイドレート 関連銘柄
日本海洋掘削 1606
海洋掘削に使う巨大なリグを保有、世界で原油・ガス田の掘削を請け負う。
地球深部探査船「ちきゅう」を保有し、メタンハイドレート事前掘削作業の契約も締結している。
鉱研工業 6297
地下資源開発のボーリングマシンのトップメーカー。
日立建機が筆頭株主で、温泉開発工事も受注。
石油資源開発 1662
日本で初めてメタンハイドレートの採取に成功。
国が筆頭株主の、原油・ガス開発の専業企業。
国内外の天然ガス掘削実績があり、商業化へのインフラ基盤作りまで行うことが出来る。