ZOOMはなぜ人気? Web会議システムZOOMとは
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ZOOM(ズーム)というビデオ会議システムが、人気だ。
インターネットさえつながっておれば、支店や営業所間で、手軽に遠隔地会議が行える。
ZOOMの特徴は、物凄く使いやすいシステムで、従来の遠隔地会議システムとは一線を画す。
そのため、いったんZOOMでの会議を経験すると、他の会議ソフトには戻れないのだという。
ではなぜZOOMが、それほど支持されるのか。
まず最初に挙げられるのは、1クリック参加が可能だと言うことだ。
招待リンクをクリックするだけで、すぐに会議に参加できる。
ZOOMでの会議に参加するには、パソコンとWebカメラがあれば良い。
会議の参加者には、メールで招待リンクが送られるので、それをクリックするだけで会議に参加できる。
従来のWeb会議システムや遠隔地会議システムでは、参加者にID入力やログインを求めていたが、ZOOMではそういう事前登録は必要が無い。
会議主催者が会議参加メンバーに、招待メールを一斉送信するだけだ。
招待メールのURLをクリックすると、ZOOM会議の「準備室」に入ることができ、そこで主催者が参加をOKするだけで、会議やミーティングに参加することが出来る。
100人つないでも大丈夫 ZOOM会議室
ZOOMの特徴は、テレビ会議をしているのに、非常に通信データ量が小さいことだ。
テレビ会議は、参加メンバーの画像と音声をやりとりするため、非常に通信データ量がかさばる。
そのため、ネット回線の混み具合によっては、度々通信が途切れたり、画面が映らなくなったりする。
ところがZOOMでは、必要最低限の画質で画像をやりとりする仕組みになっており、非常に「軽い」。
そして軽いと言うことは、途切れにくいということで、現在では100人同時参加もできるようになった。
これによって、企業の会議だけでなく、様々なワークセッションにも利用が広がっている。
会議の様子を録画できる
ZOOMの特長の一つに、録画機能がある。
録画機能はサーバーサイドと、クライアントサイドの両方で使えるようになっており、会議に参加したメンバーが記録を残しておくこともできる。
これは会議参加者が会議内容を再確認するのにも有用だし、誰がどういう発言をしたか言質を取るのにも役立つだろう。
従来の遠隔地会議システムでは、録画機能が貧弱で、こういうことはできなかった。
ZOOMなら、グループセッションもできる。
ZOOMには、ブレークアウトルーム機能という仕組みがあり、全体会議とは別に、少人数で打ち合わせをすることもできる。
つまり、複数の部門やチームでの全体会議中でも、同じ部門やチームの人間と、個別に会話をすることができるのだ。
またホワイトボード機能を使えば、ホワイトボードにメンバーが文字を書き込んで会議を行うこともできる。
ZOOMは、Web会議に欲しい機能を、ドンドン追加して、しかも軽さを保ち続けている。
パソコンだけでなく、iPhoneやAndroid携帯でも会議に参加できるし、様々な機能が使える。
Zoom Bombing(ズーム爆弾行為) 不法侵入者を防ぐ方法
ZOOMは、クリックするだけでミーティングが出来る。
この簡便さが、「Zoom Bombing(ズーム爆弾行為)」と呼ばれる不法侵入を許した。
つまり、アドレスをクリックするだけで参加できるので、招待メールを転送したり傍受すれば、赤の他人でもZOOM会議に参加できてしまう弱点があった。
そして極部をカメラに写したり、大声で喚いたりして会議を攪乱したり、逆に何も言わずに会議の内容を書き留めて漏らしたりする連中が増えた。
新型コロナウイルス騒動でテレワークや、ZOOM呑みとよばれる仲間内の飲み会にZOOMが使われ始めたため、利用者が爆発的に増えた影響だ。
それまでZOOMは性善説に立って、デフォルトではパスワード入力や参加者認証がフリーに設定されていた。
ところがズーム爆弾が問題になったり、通信の途中に中国などのサーバーを経由することが問題になり、セキュリティが大問題となった。
そのため、URLをクリックした参加者は、デフォルトで「準備室」というゾーンに入るように仕様変更された。
主催者や管理者は、準備室に入ったメンバーを確認した上で、会議場へ参加させるという仕組みに変更されている。
また、パスワードを要求する設定も使えるようになった。
中国のサーバーを経由する問題も、有料版では利用可能なサーバーのエリアを選べる仕組みを導入している。
なのでZOOMを使っている場合は、最新版にアップグレードしてから使うことが推奨されている。