脱プラ関連 プラスティック代替品に熱視線
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脱プラスティックが、欧米を中心に大きな社会テーマになっている。
使い捨てのプラスティック製品を排除し、プラスティック代替品に置き換えるか、使用しないと宣言する企業もドンドン増えている。
2018年夏には、スターバックス珈琲が、プラスティック製のストローを廃止し、紙製ストローなどに変更することを宣言した。
スターバックスは、環境や健康に配慮する企業だと言うことをアピールしだした。
その他のファストフードチェーンも、早期に脱プラスティックを目指すとアピールし始め、それが欧米で多き流れになってきたわけだ。
プラスティックの何が問題?
それにしても、なぜ今、そして、なぜストローなんだろうね。
もともと使い捨てプラスティックに関しては、環境汚染や海洋汚染の汚染源として、広く知られていた。
たとえば鯨やシャチなどの海洋生物が死んで浜に打ち上げられた際に、たくさんのプラスティックゴミを飲み込んでおり、それが死因の一つとして挙げられていた。
また、洗顔用のスクラブ剤として使われていたプラスティック素材のマイクロビーズが、下水管を通って海や河川に流れ込み、それが様々な生物に飲み込まれて蓄積することも、以前から懸念されていた。
スクラブ剤とは、汚れを落とす際に、洗浄効果や角質除去を狙って入れる「小さな粒」のことだ。
材料としては、マイクロプラスティック(5mm以下)が使われてきた。
歯磨き粉などにも、塩粒を入れてあったりするが、刺激が好きな人には、スクラブ剤がないと物足りないらしい。
ただしマイクロプラスティックビースが問題視されたことで、2015年前後から化粧品メーカーでは、プラスティックビーズの使用を止めた。
現在は、セルロースやコーンスターチ(トウモロコシのデンプン)を原料とした代替品を、スクラブ剤として配合するようになっている。
脱プラスティック関連 生分解性プラスティック
中央化学(7895)
樹脂製食品包装容器メーカー。
リサイクルPET容器や、プラスティック使用率を下げた容器など、様々な対策商品を開発している。
セブンイレブンが、おにぎりの包装用プラスティックを生分解性に替えると宣言したことで注目。
カネカ 4118
塩化ビニルの大手メーカー。
バイオマスプラスティック(植物由来プラスティック)も手がけている。
セブンカフェの新たなストローも共同開発中。
クレハ 4023
クレラップでおなじみの樹脂製品、中堅化学メーカー。
生分解性PGA(ポリグリコール酸)樹脂「クレダックス」の開発に成功。
クレダックスは、1平方cmあたり1トンもの圧力に耐える高強度樹脂だ。
にもかかわらず、水や微生物によって、僅か一ヶ月で二酸化炭素と水に分解される特性を持っているため、様々な用途が考えられる。
三菱ケミカル 4188
総合化学メーカーで、エチレン生産はダントツ。
生分解性プラスティックの「ポリブチレンサクシネート(PBS)」製ストロー生産に乗り出している。
ユニチカ 3103
生分解性のバイオプラスチック「テラマック」の、ストロー向け製品を出荷。