MaaSと5G
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MaaS(Mobility as a Service/マース)は、単なる配車サービスでも、交通手段提供サービスでもない。
5G(ファイブジー)やIoT(アイオーティー)、さらには自動運転車両にも関係するサービスだ。
MaaSでは、その地域に存在する公共交通サービスや白タクを、一括管理する。
そのためにはクラウドコンピューターに、どの車両がどこを走っていて、空席状況がどうなっているかを、常に把握していなくてはならない。
そのために必要なのが、5GやIoTといった先進技術だ。
5G(ファイブジー)とは?
5Gとは、第五世代移動通信の事だ。
移動通信というのは、簡単に言うと、携帯電話サービスのことで、3Gが第三世代、LTEが第四世代になる。
年代的には、00年代が3G、2010年代がLTE、5Gが2020年代になる。
5G通信では、第四世代のLTEの1,000倍の通信速度でサービスが提供される。
さらに通信速度アップだけではなく、同時に多数の通信が行えるのが5Gの利点だ。
5G通信はまた、自動車の自動運転の鍵となる技術の一つだ。
というのも車を自動運転で走行させるには、周囲の車や道路状況の情報など、複数の情報提供者との通信を同時に行う必要があるからだ。
自動運転自動車というと、決められたコースを、決められた速度で走るようなイメージを持つ人もいるかも知れない。
しかし現代の自動運転自動車が目指しているのは、運転手の居ないバスやタクシー、トラックなのだ。
乗客の要望に応えつつ、道路状況に応じてコースを選び、目的地に安全に乗客や荷物を届ける。
日本の道路事情で、そんな自動運転なんて可能なのかとも思うが、世界はそういう方向に進んでいると言うことらしい。