トヨタのウーブン・シティとは、
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ウーブン・シティとは、トヨタが富士山の裾野に造るスマートシティ実証都市だ。
およそ70万平方メートルの工場跡地に、ゼロから新しい街を造り、およそ2,000人の人間を住まわせて、スマートシティ構想の実証実験を行う。
トヨタは、スマートシティを「コネクテッド・シティ」と位置づけており、全ての設備がインターネットに常時接続され、ネットに常時接続された自動運転EV(電気自動車)が、物流を担う。
住宅やオフィスにも、ネットを張り巡らせたスマートホームやスマートオフィスを建設する。
70万平方メートルというと、甲子園球場18個分、東京ドーム15個分、東京の明治神宮くらいの広さで、この敷地全体に道路や、ローカルLTEやローカル5Gを張り巡らせるということらしい。
その様子を織物に例えて、織られた(woven)街というふうに名付けている。
ウーブンシティの道路とは?
ウーブンシティでは、道路を3タイプに分類し、道路ごとに異なる乗り物を走らせる。
具体的には
- 自動運転EVが高速で走る車両専用道路
- 歩行者と低速EVが走るプロムナード
- 歩行者専用の公園内歩道
という三つのタイプの道を造り、峻別、つまりキッチリ分ける。
トヨタ自動車では、自動運転EVの「e-Palette」(イーパレット)という小型バスのようなモデルを2019年のモーターショウで発表しているが、これを車両専用道路で走らせて、物流や公共交通を担わせる。
一方、人と車が混在するプロムナードでは、小型EVや一人乗りのパーソナルモビリティが、少人数を運ぶ。
またイーパレットは、移動店舗としても利用され、プロムナードでサービスを提供する。
ウーブンシティの建物や街の特徴
ウーブンシティでは、カーボンニュートラルでサステナビリティを前提とした建物が建てられる。
カーボンニュートラルとは、簡単に言うと二酸化炭素を吸収して出来る木材を使って建物を造る。
そして太陽光発電パネルを屋根に設置し、発電は燃料電池発電を利用する。
これによって、環境に調和したサステナブルな街作りを目指す。
またスマートホームやスマートオフィスにセンサーやロボットを配置し、そこで暮らす人々の健康状態をチェックしたり、生活の質を向上させる。
トヨタ ウーブンシティのイメージ動画
スマートシティ 関連銘柄
スマートハウス HEMS 関連銘柄
HEMS(Home Energy Management System)は、家庭で使うエネルギーを節約するための管理システム。
住友林業 1911
太陽光発電、エネファーム、家庭用蓄電池、HEMSを組み合わせた住宅を販売。
HEMSで東芝と連携、NECや日産とリチウムイオン電池で実証実験。
積水化学工業 4204
太陽光発電、大容量リチウムイオン蓄電池、HEMSを搭載した住宅を発売、一万棟以上の受注。
NECとHEMS領域で業務提携。
ミサワホーム 1722
住宅大手。太陽熱の創エネ、高断熱ガラスの省エネ、蓄電池付きHEMSを搭載した住宅を販売。
自動車充電設備ではトヨタホーム及びトヨタグループと提携。
メガチップス 6875
独自のアナログ/デジタル/MEMS技術を駆使したLSIおよびMEMSタイミングデバイスの設計、開発、生産までトータル ソリューションを提供。