コネクテッドカー
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コネクテッドカーとは、インターネットと常時接続して走る自動車だ。
コネクテッドカーは、自動運転自動車実現の第一歩になるという。
というのも自動車を自動運転で走らせるためには、ただ自走出来るだけではダメだ。
現在位置や道路状況など、様々な情報をインターネットから入手する必要がある。
そのため、常にインターネットと接続しつつ、運転を制御するのがコネクテッドカーって事になる。
NTTDoCoMoでは、2019年秋からLTE版のコネクテッドカー専用通信サービスをスタートする予定だ。
5Gとコネクテッドカーの関係とは
コネクテッドカー実現のためには、5G(ファイブジー:第五世代移動通信技術)も必要になる。
もちろん現在でも、スマホ(スマートフォン)を使えば、交通情報などは入手できる。
しかしインターネットから情報を得ることができても、間に合わない。
というのも実は時速50km以上のスピードで走ると、現在のインターネットはつながりにくくなり、遅延が起こる。
コネクテッドカーは、常時通信することによって、様々な意志決定を行うため、遅延があると判断を誤りかねない。
例えばどこかで交通事故が起こって渋滞しているという情報を入手し遅れたら、コース変更が遅れてしまう。
超高速通信・低遅延・複数接続が可能な5Gがあってこそ、コネクテッドカーを走らせることが出来るのだ。
高速通信のために車載アンテナの開発も必要で、フロントガラスをアンテナに使うシステムも提案されている。
コネクテッドカーと量子コンピュータの関係とは
量子コンピュータも、コネクテッドカーと関係がある。
量子コンピュータとは、従来のコンピュータが苦手としている「組み合わせ問題」を、高速で解く仕組みを持ったコンピュータだ。
数百・数千・数万台の自動車を、常にスムーズに走らせるための計算は、従来のコンピュータでは、物凄い時間がかかる。
決まった線路の上を走る電車でさえ、事故が起こったら一旦全車両を駅に止めて、本数を間引いて各駅停車で運転するわけだから、数百・数千台の車が走る道路で事故が起こったら、どういう指示をすべきか計算するのは簡単ではない。
コネクテッドカーと、画像分析
またコースや速度をコントロールするため、車載カメラでとらえた自車の周囲の状況を高速分析する必要がある。
その画像の情報量は、なんと4テラバイトにもなるというから、物凄い情報量だ。
車載カメラや、画像分析用のGPUも、必要になる。