MaaS時代とデリバリー
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MaaS(マース)が注目されているのは、様々な協業が可能になるからだ。
MaaSはモビリティ(移動手段)のサービスだけに留まらない概念で、他のサービスとの連携も視野に入れている。
たとえば病院に通うには、自分で病院まで出かけなければいけなかった。
ところが病院がMaaSサービスと連携すれば、病院の予約と配車の予約が同時に行えるため、決めた時間になると自動的に迎えがやってくる。
高級レストランも同じようなサービス連携が可能だし、なんなら、レストランに行く前に、衣裳をレンタルしたり、美容室に寄るというプランも、組み込めるかも知れない。
MaaSとデリバリー
MaaSでは、車で運ぶモノは乗客だけでは無く、荷物も可能になる。
白タクドライバーや自動運転自動車にとっては、運ぶモノはヒトでもモノでも動物でも構わない。
なので買い物や配達にも、MaaSが役に立つ。
人間が動くのではなく、モノの方が動いてきてくれると言うイメージだ。
もちろん今でも、買い物サービスを提供しているタクシー会社もある。
スーパーやドラッグストアで買い物をして、それを家まで運んでくれるサービスだ。
MaaS時代になると、それがもっと広範囲に行えるものだと考えれば良い。
MaaSと出前
たとえば今まで人手がなくて、出前がやれなかったレストランでも、MaaSの仕組みが利用できるようになると、出前が可能になる。
出前というと、昭和の時代は、寿司屋や中華料理店の若い衆が、荷台付のカブで運んでくるモノだった。
が、MaaS時代には、料理を運んでくるのが、お店と全然関係ない人になる。
料理はタクシーで運ばれてくるかも知れないし、宅配ドライバーが運んでくるかも知れない。
あるいはもっと身近な、近くに住む学生や奥さんが運んでくるかも知れない。
車と運転免許を持っていて、暇な時間がある人なら、誰でも宅配ドライバーになれるのがMaaS時代と言うことなんだろうね。
お金の支払いはネットで完結するので、お金の受け渡しも必要無いし。