Wi-Fi6とは?
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Wi-Fi6(ワイファイ6)とは、ワイファイの新しい規格だ。
5G(ファイブジー:第五世代移動通信)は、IoT時代の基幹通信技術だが、ワイファイ6は5G時代に対応するWi-Fi規格だ。
Wi-Fi6では、高速通信が可能で、同時接続端末も8台まで可能になる。
Wi-Fi6の6とは、第6世代Wi-Fiという意味で、最近新しく出来たネーミングだ。
これによって、2009年に制定されたIEEE802.11nを「Wi-Fi4」、2014年に制定されたIEEE802.11acを「Wi-Fi5」と呼ぶことになった。
因みに2020年に正式決定されるWi-Fi6のバージョン名は、IEEE802.11axだ。
無線LANの欠点とWi-Fi6
ワイファイというのは、無線LAN(ラン)の規格の一つで、無線LANルーターと対応機器があれば使える。
LANというのは、複数のパソコンと、モデム、ルーター、プリンターなどというパソコンの周辺機器をつなぐネットワークだ。
昔は水色のLANケーブルで周辺機器をつなぐのが殆どだったが、今は無線LAN対応のプリンタや周辺機器が当たり前になったため、ケーブルを使わず無線LANを使うことも多くなった。
スマートフォン(スマホ)を使う際も、無線LANルーターでワイファイ接続すれば、ワイファイ経由でインターネットにつなげる。
ただ無線LANは、有線LANと比べて速度が遅いのが問題だった。
そこで、無線LANの一種であるWi-Fi(ワイファイ)も、新しい規格を作って高速化したWi-Fi6という新規格が定められたわけだね。
Wi-Fi バージョン比較
バージョン | Wi-Fi6 | Wi-Fi5 | Wi-Fi4 |
---|---|---|---|
制定年 | 2020年予定 | 2014年 | 2009年 |
最大通信速度 | 9.6Gbps | 6.93Gbps | 600Mbps |
実効スルーピット上限値 | 1Gbps-2Gbps (予想値) | 800Mbps | およそ150Mbps |
マルチ接続・最大同時接続数 | 8台 | 4台 | 1台 |
使用電波帯 | 2.4GHz帯 と 5GHz帯 (随時切り替え) | 5GHz帯のみ | 2.4GHz帯 と 5GHz帯 |
その他 | 対応デバイスは2019年秋頃より出荷。Wi-Fi5やWi-Fi4デバイスも接続可能。同時マルチ接続台数の上限が8台に増えるため、より安定的に高速接続が可能。 | 光回線ブロードバンド並の通信速度はなく、ボトルネックになって低速化している。同時接続台数が多いと特に遅く感じられる。 | 同時接続が出来ないため、複数の端末を同時に利用しにくい。 |
Wi-Fi6 関連銘柄
ローカル5Gや、プライベートLTEは、電波利用免許が必要になる上、まだまだ実証実験段階だ。
そのためLTE技術を採用し、既存のWi-Fi機器が引き続き使えるWi-Fi6の普及が先行すると考えられる。
Wi-Fi6対応無線LANルーター関連銘柄
エレコム 6750
2019年秋にWi-Fi6対応無線LANルーター発売予定。
メルコホールディングス 6676
バッファローブランドで無線LANルーター発売予定。
アイ・オー・データ機器 6916