脱プラスティック関連銘柄
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環境に配慮し、プラスティック製ストローの使用を止めると宣言したスターバックス珈琲。
プラスティック製ストローの代わりに、飲み口の付いたカップや、紙製ストローを導入した。
飲み口の付いたカップは、リサイクル可能なカップを採用し、カップに直接唇をつけて飲む形だ。
一方、紙製ストローは、まだまだ改良の余地があるらしい。
というのも紙製ストローは、5分もすれば強度が落ち、かなり飲みにくくなってしまうからだ。
そのため、ストローをどうするかは、まだまだ定まっていないようだ。
プラスティック代用品
プラスティック製品の代用品としては、大きく分けて
- 生分解性プラスティックを利用
- バイオマスプラスティックを利用
- 紙製品を利用
- 木材製品・竹製品を利用
などがある。
生分解性プラスティックは、水と微生物によって分解されるプラスティックだ。
クレハの生分解性PGA(ポリグリコール酸)樹脂や、三菱ケミカルのポリブチレンサクシネート(PBS)などがある。
一方、バイオマスプラスティックとは、セルロースなどから作られた植物由来プラスティックだ。
石油系プラスティックは、微生物によって分解されるまでに400年から1,000年くらいかかると言われている。
一方、生分解性プラスティックやバイオマスプラスティックは、水や微生物などによって、数週間程度で分解して土に帰る。
そのため、石油系プラスティックより、環境負荷が小さいと考えられている。
一方、紙製や木製、竹製のストローも開発されている。
紙製のストローは、先ほども書いたとおり、水分を吸収してふやけてしまう。
紙コップと同様に、時間が経つにつれて水分を吸い、柔らかくなってしまう。
そのため、何らかのコーティング剤が必要になるし、なかなか使いにくい。
また、木製や竹製のストローも開発されているが、こちらは製造コストが高く、品質を安定させるのが難しい。
脱プラスティック関連 生分解性プラスティック
中央化学(7895)
樹脂製食品包装容器メーカー。
リサイクルPET容器や、プラスティック使用率を下げた容器など、様々な対策商品を開発している。
セブンイレブンが、おにぎりの包装用プラスティックを生分解性に替えると宣言したことで注目。
カネカ 4118
塩化ビニルの大手メーカー。
バイオマスプラスティック(植物由来プラスティック)も手がけている。
セブンカフェの新たなストローも共同開発中。
クレハ 4023
クレラップでおなじみの樹脂製品、中堅化学メーカー。
生分解性PGA(ポリグリコール酸)樹脂「クレダックス」の開発に成功。
クレダックスは、1平方cmあたり1トンもの圧力に耐える高強度樹脂だ。
にもかかわらず、水や微生物によって、僅か一ヶ月で二酸化炭素と水に分解される特性を持っているため、様々な用途が考えられる。
三菱ケミカル 4188
総合化学メーカーで、エチレン生産はダントツ。
生分解性プラスティックの「ポリブチレンサクシネート(PBS)」製ストロー生産に乗り出している。
ユニチカ 3103
生分解性のバイオプラスチック「テラマック」の、ストロー向け製品を出荷。