株の失敗は、株価の下落で起こる
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株で大損するケースは、たいてい株価の下落で起こる。
というのも多くの個人投資家は、株を買って儲けようとするので、株が下がると損するからだ。
そして株が下がるときに株を買うと、株価が下がって損をするのは、当たり前の話なのだが、なぜか下がっている株を買ってしまう。
買いで儲けるという頭しかないので、押し目だ、ナンピンだと言って買い、損ばかりする羽目になるわけだ。
一方、何十年も株式投資をやってきたプロのトレーダーの売買のやり方を見ると、買いではなく、売りから入るケースが多い。
株価が上がるのには時間がかかるが、株が下がるのはあっと言う間なので、時間的にも、金額的にも、売りから入る方が儲かりやすいらしい。
そして実際、売りから入る方が、買いの2倍くらい儲かるという。
売りの方が儲けやすいなら、プロは売って儲けようと考える。
というのもプロのトレーダーは、上昇トレンドでも下降トレンドでも、利益を出さなければならないから。
相場が果てしなく上がることはないので、相場が下がっているときでも、彼らは利益を出さねばならない。
そのため、下落相場でも利益が取れるカラ売りで稼ぐことができないと、プロとは言えないって事らしい。
つまり我々アマチュア・トレーダーは、「買いチャンス」を一生懸命探していて、騰がりそうな株を買おうとするが、プロのトレーダー達は逆に、「売りチャンス」を探しているわけだ。
この視点の違いで、我々は大損するわけだな。
プロは売りチャンスを探している
我々、アマチュアトレーダーは、株を買って儲けようとする。
そのため、上がる株が少ない時でも、株を買って儲けようとして、損をする。
日経平均株価が下がっている時は、、上がっている銘柄は少ないし、儲けるチャンスも少なくなるから、そこで無理に買いに入るとダメだ。
だから日経平均が右肩下がりの時は、株をやめたり休んだりする人も多い。
アマチュアだから、別にやらなくても良いし、チャンスがないときに勝負すると損ばかりで、投資資金も減るし、やる気も失せるからね。
そうやってチャンスがないときに休めるのは、アマチュアの特権かも知れない。
しかし、プロのトレーダーは、株で利益を出すのが仕事だ。
相場が上向きだろうが下向きだろうが、預かった資金で利益を出さないといけない。
カリスマ・トレーダーなら、気が向かないときに休むこともできるだろうが、一般のプロ・トレーダーには、運用資金を返上して休むという選択肢はない。
というのも、そんなことをしたら、自分の仕事も給料もなくなってしまうから。
つまり、上昇トレンドでも下降トレンドでも、利益を出せないと、プロじゃないわけだね。
そういう生活を何年・何十年も続けた彼らが、辿り着いた境地が「売り」であれば、プロの「売りから入る視点」を、我々アマチュアトレーダーも、身につけないと儲けられないだろう。