自分の得意ジャンルの銘柄を中心に売買する
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株で儲ける人の特徴。
次は「儲かる分野で稼ぐ」だ。
株で損する人というのは、株が騰がるイメージがわからない。
漠然と株を買うため、運良く騰がっても、どこでどれだけ売って利益確定するかプランを建てずに売買している。
なのでまだまだ騰がるのに、保有株を全部売ってしまったり、逆にもうピークを過ぎているのに、最初に買った株を利益確定せず、全株ずっと持っていたりする。
そうしてせっかくの大儲けを逃し、利小損大になってしまうわけだ。
こういう風になる原因の一つは、企業から出される発表が、株価にどう反映して、どう動くか、想像ができないからだろう。
というのも株価の上昇の仕方は、材料によっても異なるし、業種によってもかなり違うからだ。
医薬品・バイオ関連の銘柄なら、新しい薬の話が出たら、ストップ高が続いて急騰した後、どこかでピークになってドーンと落ちる。
一方、不動産関連株や飲食店チェーンでは、新しいプランが出たときに少し動く程度で、数ヶ月後、施設や店が開店準備に入った頃に、ようやく株価が上がり出したりする。
同じ株価の株を買うにしても、どういうジャンルの株で、どういう材料で騰がっているかで、株価の動きはかなり違うのだ。
そのため、騰がり方をよく知った、得意分野を持っているかどうかで、損益はかなり変わるだろう。
自分が得意な業種で売買すれば、株価の動き方にも詳しくなるし、値動きにも勘が働くようになる。
もちろん、あまり儲からない業種を、得意分野にしてもダメだから、バイオ関連だとかゲーム関連だとか、その時々のテーマ株を手がけないといけないが。
バイオ関連株の騰がり方
株で儲けるには、自分の得意分野を作り、得意業種の株を売買することが必要だ。
さらに株価が騰がりやすい分野を、得意分野にすれば儲けやすい。
ではどういう分野が良いかというと、確実に株価が大きく上がるのは、バイオベンチャー(創薬)関連株だろう。
バイオベンチャーとは、新しい薬を開発するベンチャー企業のことだ。
たいていは小規模な研究所だが、画期的な薬を開発すると、株価があっと言う間に上がって、10倍以上になることもよくある。
だからその騰がり方を知って、うまく飛び乗れば儲けることができる。
ただしバイオ関連株の好材料いうのは、門外漢にはよく分からないので、材料が出た初日はストップ高になるが、翌日も上昇する銘柄は意外に少ない。
またよく知っている人も、バイオ関連株のニュースは非常に幅広く、しかも年中だされているため、ある意味かなり醒めていて、「材料が出たら高値で売り抜ける」という感じで、すぐに熱を冷ましてしまう。
ところが追加情報が出ると、にわかに現実味を帯びてきて、株価が急騰し始める。
たとえばパイプライン(新薬候補)開発で、大手製薬会社から資金援助を受け、マイルストーン収入契約を結んだりすると、一気に買いが入って株価が上昇する。
このマイルストーン収入契約というのは、研究の進展度合いによって支払われる、「成功一時金」みたいなものだ。
動物実験で良い結果が出たら、いくら、第一段階の臨床実験で結果が出たら、いくら、…というかんじで報奨金が支払われる。
バイオベンチャーの収入源は主に、特許の使用権(ロイヤリティ収入)と、このマイルストーン収入なので、マイルストーン契約が為された時点で、にわかに新薬開発の現実味が高まるのだ。
因みに何段階かの臨床実験が終わると、「特許審査出願」ということになり、特許が認められると「特許査定」が出る。
特許査定とは、特許として認められました、…ということなので、ここから独占的に、新薬の製造販売が可能になる。
さらに上市(じょうし/市場販売開始)の予定が出ると、いよいよ実際の業績を押し上げそうだと、株価が上がったりする。
この一つ一つの段階でニュースが出るので、バイオ関連株は、そのたびに注目され、株価が上がっていくわけだな。