慌てるナントカは、ハズレをつかみやすい
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株で損する人は、急騰している株に飛びついて損をする。
株価が上がっている株を買えば、すぐに儲かると思って、目一杯買いを入れたりする。
ところが急騰銘柄は、急落しやすい銘柄でもある。
元々売買参加者が少ないから、株価が急騰したり急落するのだ。
だからニュースが出た瞬間は、売り板が薄いので急騰するが、時間がたつにつれて売り板が厚くなり、30分持たずに上昇が止まってしまう。
そしてこの材料で株価が上がらないのか、不思議なくらい売りが出始めて、株価は急落し始める。
もともと人気がないので、好材料に気づかれないうちに株価が下がり、値上がり率ランキングからも外れてしまう。
ヒドいときにはカラ売りで売り浴びせられ、前日終値より下がったりする事も多い。
好材料が出るも、売りで押し下げられる5分足チャートの例
普段、取引があまりない閑散銘柄で、貸借銘柄の場合は、急騰後にカラ売りが殺到して売り崩されることも多い。
普段から人気がない株なので、いくら好材料が出ていても買いが続かずに、売りに押されて下がってしまうのだ。
カラ売りが好きな個人トレーダー達は、こういう買いの弱い銘柄が急騰したら、売りを浴びせて利益を得ようとするので、上がるハズの材料でも潰れてしまい、高値でつかんだトレーダーは損をさせられてしまう。
もちろん本当に強い材料であれば、次第に買いが戻ってきて株価が上がるのだが、閑散銘柄だとなかなか難しい。
本当に強い材料なら、次第に買いが増える
値上がり率ランキングを見て、急騰している銘柄を買う。
これはデイトレーダー達が主に行う売買法だ。
デイトレーダーは、業種や、材料の中身など関係無しに、値上がりしている株に飛びつく。
株価が上がって下がり始めたら、そこですぐに売って逃げるのだから、いちいちそういうことは気にしない。
最近はこういうタイプのデイトレーダーを「イナゴ投資家」などと呼ぶ事も多いが、まさにイナゴの様に集まって、イナゴの様に散っていく。
なので自分で勝手に「絶対騰がる」と思って、急騰銘柄に飛びついて買うと、高値づかみになって大損する。
目ざといイナゴ投資家が集まって、株価が急騰して上昇が止まったら、彼らはあっと言う間に去って行くから、あとはもう損切りするしかなくなるのだ。
本当に良い材料であれば、慌てて買わなくても間に合う。
強い材料であれば、ストップ高で買っても、翌日も騰がる場合がほとんどだし、急騰が売り潰されるような換算銘柄でも、引けにかけて買いが増え始めて持ち直す。
株価が急騰したら、とりあえず打診買いして、材料を確認するなり、押し目を狙うなり、そういう風にしてから株数を増やせば良い。
ホントに好材料であれば、スタート時から5割くらいは騰がるので、初動で買いつけておれば、儲かる確率は高い。
高値づかみになっても、落ち着いて反発しだしたら、そこでナンピン買いすれば、大損せずに済む事も多い。
好材料が売り潰されるも、次第に買いが入っていく5分足チャートの例
※この銘柄、翌日ストップ高まで買われた。
材料が漏れていたらしい。