下落サインに敏感に反応する
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株で儲けることができる人は、「下落サインに敏感」だという。
下落サインとは、チャートで、下落トレンドに入る兆候のことだが、これをいち早く察知して、すぐに利益確定や損切りができるのが、株で儲けられる人だと言うことらしい。
逆に言うと、下落サインが出ているのに、利益確定や損切りができない人は、株で損する人だと言うことになる。
実際デイトレでも、調子が良いときには、5分足チャートで下落サインを見つけたら、とりあえず半分だけ売るとか、逆指し値注文を入れておくなど、いろいろ対処ができるものだ。
デイトレでも、下落サインが出てから大きく下落し始めるまで、少なくとも10分くらいは猶予があるので、そういう対処をする余裕はあるのだ。
ところが調子が悪くなると、ハッキリした下落サインが出てるのに、なぜか「下げ止まるまで待とう」とか考えて、利益確定を遅らせて大損する。
含み益があったのに、含み損になるまで動けない。
さらに右肩下がりで下がっているのに、「明日は反発するだろう」「底を打ったら反騰するはず」などと思って、そのまま放置してしまうことも多い。
そうして3日ほどたって損切りすると、実はその日が底になっていて、翌日からまた騰がり出したりする。
こんなバカなことをするくらいなら、初日の大引けで売って、3日後に買い戻せば良かったのに…などと思うが、それができないんだよねえ。
反発すると思うのは、単なる願望
株で儲けることができる人は、下落サインが出たらすぐに、利益確定や損切りができる人だ。
株で儲けることができる人は、チャートの変化に敏感で、次に株価がどうなるかが読める。
そのため、下落サインが出たら、迅速に対応する。
利益があるなら、とりあえず利益確定したり、含み損が小さいうちに損切りしたりする。
「騰がり始めに買って、下がり始めに売る」というシンプルな必勝法を、シンプルに実践できるのが、株で儲けられる人ということらしい。
ところが欲に目がくらんでいると、目の前で起きていることが、受け入れられない。
目の前で下値ブレイクして、株価がみるみる下がっているのに、何にもできずにオロオロしてしまう。
何日も持ち越して、そろそろ天井かな?と思っていても、なぜか実際にピークになると、そこでなぜか身がすくんでしまい、売り抜けられないものなのだ。
下落途中にでる小陽線や十字線も、単なる下落一服のサインであるのに、反騰の兆しに見えたりして、損切りすることができない。
下落サインなんて、チャート解説の本には、必ず載っているモノなのだが、実際にそれを目の当たりにしても、行動できないというのでは、儲かるはずも無い。
「まだまだ上がるハズ」「こんな安いところで終わるはずがない」などというのは単なる願望で、現実にはもう「売り時」になっているわけだ。
下落トレンドになった株価が反騰しはじめるのは、思いっきり下がったあと、と肝に銘じておきたい。