上昇の初動を打診買いする
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株で儲ける人の習慣、次は「株価の上昇の初動で買う」。
初動というのは、動き初めだが、株が上がり始めるときと言うのは、今までと明らかに違う動きをする。
初動時に何が起こるかというと、
- ストップ高になる
- 出来高が急増する
- ゴールデンクロスができる
株価が数倍になるような銘柄では、初期にストップ高が出て注目を集める事が多い。
なのでまずここで「打診買い」(だしんがい)を入れる。
打診買いというのは、大きなリスクを負わない程度の株数を試し買いするという意味だ。
というのもストップ高の株を買っても、ストップ高の翌日にはもう株価が下がり始めるがる場合も多い。
材料が強ければ、そのまま連騰するが、後に株価が数倍になる銘柄でも、初動の頃は意外に上昇が鈍いのだ。
だからダマしあげ銘柄のように、長い上ヒゲが並んでいる銘柄もよくある。
大陽線の隣に大陰線が並んで、2本合わせて「上ヒゲ相当」になる場合も多い。
これは好材料が、どのくらい業績につながるのか、どれくらいの利益になるのか、投資家にイメージ出来ないからだろう。
特に株価が数倍になるような好材料は、今までにない画期的な話が多いから、その大きさがピンと来なくて、えらい安値でも叩き売ってしまう。
なので初動の段階では全力買いせず、打診買いで様子を見るわけだ。
高値ブレイクで追撃買い
後に株価が数倍になるような銘柄でも、初動はかなり怪しかったりする。
ストップ高になったかと思ったら、翌日はギャップダウンして、前日高値を超えられないまま、ずっとヨコヨコと言う状況が続く。
こういう動きはバイオ関連株によくあるが、好材料が果たして大きいのか小さいのか、個人投資家には全く分からないもんだから、関心がしぼんでしまうのだ。
たとえば実験室レベルでは効果があっても、一般治療で使うレベルには達してなかったり、実用化までまだ何年もかかったり。
あるいは量産化するのが難しかったりして、実際にその企業に利益をもたらすまで、十年前後も年月が必要だったりする。
その間に他からもっと良いモノが出ないとも限らないし、経営に行き詰まって廃業や倒産と言うこともある。
そういったわけで、新材料に具体性がなく、どこまで収益性があるのか見えないので、ニュースが出た日は話題になるが、買いが続かず株価がジワジワ下がる。
よく分からない新材料で大幅上昇する初動の頃というのは、そういうわけで、買いが集まらずに株価が下がったりする。
こういうことがあるから、好材料が出ても、打診買いしてリスクを回避するわけだ。
ところが追加情報が出始めると、また関心を集めて株価が上がり出す。
たとえばその研究に、大手製薬会社が資金提供していたりすると、にわかに好材料が現実味を帯びてくる。
そこで株価の再上昇が始まり、初動でつけた高値を超えてくる。
これが「高値ブレイク」というやつで、ブレイクがハッキリした段階で追撃買いして、十分な株数を揃えるわけだ。
デイトレをしていると、ジワジワ株価が上がって、どこかのタイミングで急激に株価が上がったりするが、これは「株価が○○円を越えたら買い」という、逆指し値注文がセットされてるからだろうね。