月曜日の朝一は、高値づかみになりやすい
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株で損をする人の習慣、次は「月曜日の寄りつきで買う」だ。
寄りつきというのは、他の時間帯と比べてリスクが高い。
というのも大口の投資家が、ドカッと大きな売りを出してきやすいからだ。
大口の投資家は、物凄い数の株数を買っているので、買い注文が厚いタイミングで株を売ってくる。
買い板が薄い時間帯に売り注文を出したら、希望の株価で売ることができない。
買い注文が10万株しかないのに、20万株を売り抜ける事は出来ない。
つまり買い板が厚い時間帯でないと、大量の売り注文は出しにくいのだ。
となると、商いが薄くなる後場ではなく、商いが比較的多い寄りつきに売ってくる。
商いが比較的薄い木曜日や金曜日ではなく、商いが比較的多い月曜日に売ってくる。
ということで、月曜日の寄りつきに売り抜けを狙ってくるわけだ。
その結果、ギャップダウンで始まる銘柄も多いし、またギャップアップで始まっても、ドカンと売りが出て株価が一気に押しさげられてしまうこともよくある。
これはデイトレあるあるのようなモノだけど、気をつけないといけない事だ。
月曜日の朝イチで、大きな売りが出て株価が押しさげられる5分足チャートの例
これはフィンテックグローバル(8789)の、2019年3月18日(月)の五分足チャートだ。
前週末に、埼玉の飯能(はんのう)に建設していたムーミンバレーパークがグランドオープンして、人気も上々だったため、寄り前気配は高くなっていた。
ただ、株は「材料出尽くし」で売られるモノだから、大口が保有株を売ってきたと考えられる。
大口の動向が、株価の行方を決める
株価は大口の動向によって決まる。
大口投資家がこぞって買い上がれば株価は上がるし、逆に大口投資家が売り抜ければ株価はストンと落ちる。
なので月曜日の寄りつきや朝イチで大きな売りが出て大陰線がでると、どこかでまた大口が売ってくることは想定しておかなければならない。
さっきも書いたが、大口投資家は物凄い株数を持っているので、それを少しずつ売り抜けていく。
なので買い板が厚くなってきたら、またどこかのタイミングで、その大量の株を売ってくることも多い。
たとえば50万株を売りたいとき、寄りつきで20万株ほど売って、次に10万株売って、また10万株ほど売って、最後に20万株をドカッと売ってきたりする。
商いが盛り上がってきたタイミングでドカッと売ってくるので、デイトレしていても物凄く気になる。
フィンテックグローバルの株価は、結局またドデカい売りが出て、高値から一気に墜落した。
月曜日の朝イチで大きな売りが出た後の5分足チャートの例
因みに大引け後に、新株予約権の大量行使に関するIRが発表された。
フィンテックグローバル 新株予約権の大量行使のお知らせ
およそ200万株、3億円分くらいの新株が発行されていて、その一部が売りに出されたらしい。
どれくらい売りに出されたのかは、数日後にならないと発表されないけど、100万株くらいは売ってきてそうだ。
ただ、これによって新株予約権の行使完了なので、売り圧力は徐々に減ることが予想される。
どちらにせよ、株を売りたい大口投資家がいる銘柄は、様子を見ながら買いに入らないと、痛い目に遭う事が多い。