旬の過ぎた銘柄を買う
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株で損する人の特徴。
次は「旬の過ぎた銘柄を買う」だ。
旬の過ぎた銘柄というのは、急騰後に株価が下落し、下落トレンドに入った株だ。
下落トレンドに入っていても、売買が盛んに行われていて、思い出したように大幅上昇したり、ストップ高になったりする。
ところがこういう状態では、株価が上がりにくく、以前のような急騰は望めない。
というのも旬を過ぎたばかりでは、高値づかみして含み損を抱えている投資家が多いため、少々騰がっても、高値づかみした人が「やれやれ売り」を出し、株価が下に押さえ込まれてしまうのだ。
だからこういう状態の銘柄を買うのは、あまり期待出来ない。
しかし一度大儲けしてしまうと、また大儲け出来るんじゃないかと、ついつい手を出してしまうんだよね。
残念ながら旬を過ぎた銘柄が、再上昇するには時間もかかるし、凄い買いエネルギーも必要だ。
そんな銘柄を売買するより、別の上値の軽い銘柄を買いつけた方が、利益が取れそうなもんなんだけど、有望株がないときには、ついつい手を出してしまうんだよねえ。
上値が重い銘柄は、騰がりにくい
旬の過ぎた銘柄を買うと、上値が重くなっているので、すぐに売り優勢になってしまう。
大幅上昇して、大陽線が出て、さあこれからだ…と思ったら、翌日はまた大陰線で、結果的に高値づかみになる。
急騰して連騰が続いたあと、高値のピークを過ぎた株というのは、たとえ値が回復したとしても、どうしてもこういう動きになってしまう。
買いタイミングの話で、「高値ブレイクしたら買い」というのがあるが、上値が重い銘柄では特に重要だ。
株価が前回の高値を上回るまでは、高値づかみして含み損を抱えている投資家がいるため、どうしても戻り売りリスクが大きいのだ。
買いにくい状態で買いに入るのは一種のギャンブルで、まともな投資家なら、高値ブレイクするのを待って買いに入る。
とは言っても、高値ブレイクしても、しばらくは売りが出て、売りに潰されるリスクはあるが。
たとえば次の日足チャートの例では、日経平均が大暴落した2015年8月末に、大きな谷間を作った後、株価が回復するも、やれやれ売り・戻り売りが出て、株価が押し下げられているのが分かる。
高値ブレイクで日足チャートの例
この銘柄は、株価の戻り途中で、好材料が出ていたのだが、しばらく売りが続いてなかなか上昇出来なかった。
何日も陽線が続いて、25日線を下から上に抜けても、まだ売りで押し下げられていたが、下落前の高値を抜いたことで、一気に買いが増えて出来高急増。
デイトレーダー達が参入してきたため、最後は長い上ヒゲになっているが、こういう感じにならない限り、上値が重い銘柄は、期待出来ないね。