チャートと移動平均線で売買
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株で儲ける人、プロのトレーダーは、チャートと移動平均線で売買するという。
チャートと移動平均線を見て、これから騰がるのか下がるのかを、「過去の経験」から判断するという。
過去の失敗パターンをよく覚えていて、下落の兆候が見えたら、さっさと売りに転じるのだ。
株で儲ける人というのは、大儲けもねらうけれど、とにかく大損だけは避ける。
というのも、資金を増やすのは難しいが、資金を減らすのは簡単だから。
100万円が50万円になると、割合としては50%ダウンだ。
しかし50万円を100万円にするには50%アップでは足りなくて、100%アップでないといけない。
だから資金を減らさないためには、とにかく損を小さくしないと行けない。
損を小さくして、利益を大きくして、そこで初めてトントン、イーブンくらいなのだ。
ということで、チャートから、買いチャンスと売りチャンスを探してみる。
どのタイミングで買えばよいか、どのタイミングで売れば良いか。
5分足チャートの例
チャートの読み方に関しては、いろんな本が出ているので、それを参考にすれば良い。
で、このチャートであれば、買いチャンスは2カ所、売りチャンスも2カ所ある。
5分足チャートに現れる上昇サインの例
この5分足チャートの例だと、前場で長い下ヒゲが出たあと、ゴールデンクロスのところが買いチャンス(1)。
次に長い陽線が出て、高値ブレイクになっているところが買いチャンス(2)ということになる。
売りチャンスは、上昇が止まって十字線が出て、次に陰線で終わったところと、2時を過ぎて上ヒゲが並んだところだな。
上ヒゲが横に並ぶと、エネルギー不足、下落サイン
上昇トレンドの5分足チャートで、上ヒゲと下ヒゲに注目すると、株価が上がり始める前は、下ヒゲが並んでいることが分かる。
下ヒゲというのは、「売りが出て株価が下がったがすぐに買いが入って株価が戻った」ということだ。
つまり「安くなったら買ってやろう」という買いのエネルギーが感じられる。
安くなったら買ってやろうという状況で、売る人がだんだんいなくなって、そこから上値追いが始まる。
では下落トレンドの場合はどうか?
5分足チャートの例(下落トレンド)
このチャートも、上ヒゲと下ヒゲが、たくさん出ているチャートだ。
ただ、売りのエネルギーが強いので、下ヒゲが出てもすぐに売りで潰される。
何度か反発しそうなところはあるが、上昇エネルギーが足りなくて、3割程度、戻したところでまた下がる。
買いチャンスは、大きく下がったあと、長めの下ヒゲが出た辺りだが、半値戻しのあと、上ヒゲがずっと横に並んで、結局売りに負けてしまうという展開だ。
5分足チャートに現れる下落サイン
最後は、上昇中だった銘柄が、金曜日に大きく売られて下がったケース。
5分足チャートの例(暴落)
いわゆる「寄り天」というやつだけれど、高値で始まったが、そこから上昇せず、揉み合ったあとにドーンと下がるパターン。
こういう場合はたいてい翌日も大きく下がるので、さっさと損切りして手じまうしかない。