ベンチャーキャピタルは、ロックアップ条件で株を売れない

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IPO銘柄の新規上場後、株価が上がるか下がるかは、神のみぞ知るセカイだろう。

 

東証一部に新規上場の銘柄なら、TOPIXや日経225などのインデクス銘柄に選ばれる可能性が高いから、買いが続いて大暴落はしにくい。

 

しかし新興市場に上場する銘柄は、新規上場後に株価が乱高下した後、ドーンと下がって閑散化することも多い。

 

バイオ株なんかは基本、赤字経営だから、決算発表が出るたびに大きく売られ、誰も買わないという状態になるのだ。

 

もちろん、IPO銘柄の株価が暴落する場合、公募前に株を持っていた大株主や、資金提供していたVC(ベンチャーキャピタル)が、株を売りに出して売り抜けたと思う人も多い。

 

というのも、IPO前にその企業の株を大量に保有しているのは、創業者と出資者のVC(ベンチャーキャピタル)だからだ。

 

新興企業の場合、中小の投資会社に第三者割当増資などで資金調達するため、その株が市場で大量に売られて、上がっていた株価が暴落することも多いからだ。

 

投資会社が第三者割当株を引き受けると、企業に現金が入り、資金繰りのめどが立つため、株価が上がる事が多い。

 

ただしこの株はずっと投資会社が持っているのではなく、株価が一定水準より高くなると、売りに出される。

 

OAK銘柄とか、○○銘柄なんていうが、株価が何割か騰がるたびに売りが出る。

 

投資会社が増資を引き受けると、弱小企業の倒産リスクが減るため株価は上がるが、株価が上がると投資会社が株を売ってくるため、なんかもうイライラした展開になるわけだ。

 

IPO銘柄の場合も、新規上場後に、大きな売りが何度もドカッと出ることが多い。

 

そのため株式上場前に株を持っていた投資会社やベンチャーキャピタルが、持ち株を大量処分したのではないか、と言う風に連想すると言うことかも知れない。

 

ただし公募前に株を持っていた投資家は、ロックアップ条件というのがあって、一定期間、その株を売ることができないことになっている。

 

そんなことをしたら、せっかく上場したのに、株価がドーンと下がってしまうからね。

 


90日前でも、VCが株を売ってくる場合もある

IPOのロックアップ条件とは、新規上場後の一定期間、大株主が株を売れない約束だ。

 

株式新規公開企業の株は、創業者や親会社、そして資金を提供しているVC(ベンチャーキャピタル)などが株を大量保有している。

 

その大量の株を、株式新規上場後に一気に売り出してしまうと、株価があっと言う間に下がってしまって、公募で株を買った人が損してしまう。

 

それではIPOの公募に応募する人がいなくなってしまうので、新規上場90日~180日後まで、大株主は株を売れない事になっている。

 

これがロックアップ条件というモノだが、株価が公募価格よりはるかに高くなると、ロックアップ条件が解除される場合がある。

 

これはIPOの目論見書で定められているが、たとえば上場初値が、公募価格の1.5倍とか2倍以上であったら、ロックアップ条件が緩和されるということだ。

 

要するに、公募価格より株価が大きく上がったら、VCも株を売って良いという取り決めだね。

 

株価が大きく上がる→買う人が多い→株をたくさん売っても良い、、という流れだな。

 

なのでIPO銘柄でも、新規上場・初値形成後、公募価格より大きく値上がりしたら、90日以内でもVCなどの大株主が、株を大量に売り捌くかも知れない。

 

そのため、株価が公募価格の1.5倍以上になったら、ロックアップ解除で大幅下落するリスクがあるってことは、覚えておいた方が良いかも知れない。

 

ベンチャーキャピタルもビジネスだから、買い手がいるうちに投資資金をさっさと回収しようとするのも当たり前だからね。

 


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