プロのトレーダーは、定期的に休む
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下落トレンド中の対処法。
次は「しばらく休む」だ。
週末や月末は、株が下がりやすい。
これはなぜかというと原因が二つある。
一つは、多くの投資家達が、休日中のリスクを回避するために、保有株や建玉を減らすからだ。
休日中に何か事件や災害があって、経済環境が大きく変化したことで、株価が大幅下落することはよくある。
これを嫌って休み前に、リスク回避売りがたくさん出て下がる。
休日中のリスクを嫌って売るワケなので、この場合は、休みが長ければ長いほど、売りが出やすいし、急騰していた銘柄ほど、利益確定の動きが大きくなる。
そして週末や月末に売りが出やすいもう一つの理由は、機関投資家や、プロのトレーダー達の損益確定だ。
機関投資家やプロのトレーダー達は、損益を確定するために、定期的に利益確定や損切りを行う。
それが週末だとか、月末なんだという。
そして次にやるのが、投資の検証だ。
機関投資家や投資会社というのは、何人もトレーダーを雇っていて、彼らの運用実績を上司に報告させる。
自分たちの投資がうまく行っているかどうか、定期的にポジションを減らして、そこで善し悪しを検証するわけだ。
そして成績が良いトレーダーには運用させる資金量を増やし、悪いトレーダーはクビにするとか、運用させる資金量を減らす。
こういうことをやっているので、週末や月末は株価が下がりやすい。
そしてプロのトレーダーは、1ヶ月に1回とか、2ヶ月に1回くらいの割合で、建玉を解消して、休みを取るのだという。
休まないとトレードがおかしくなる
プロのトレーダー達は、1ヶ月に1回とか2ヶ月に1回の割合で自分の建玉・ポジションを、全部解消して休むのだという。
その大きな理由は、「休まないとトレードがおかしくなる」からだという。
仕事としてトレードをしているプロも、ずっとトレードを続けていると、いつの間にかトレードのやり方が崩れて、気づかぬうちにトレードが変質するらしい。
休みを取らずにトレードを続けると、だんだん運用実績が悪くなって、とんでもない損失を出しかねない。
それを防ぐためにも、定期的に全ポジションを解消し、強制的に休息させると言うことらしい。
大きな利益を確定した後に、なぜか大損が続いておかしくなるって事は、個人的には何度も経験していたが、プロでもやはりおかしくなるんだね。
儲かった後に、次の銘柄が見つかるまでは、とりあえず休むと言うことが意外に重要で、そのあたりの管理をするのもプロの仕事らしい。
好きなときに休めるのは、個人投資家の特権のはずなんだが、トレード依存症になっていると、投資から離れられなくなってしまい、調子も狂いっぱなしになりやすい。
プロのトレーダーの場合は、上司や雇い主が休みも管理してくれるが、個人投資家の場合は、自分で自分を律するしかない。
そのため、個人投資家の方が、逆に休みをとるのが難しく、それで損しやすいのかも知れない。