チャンスがあるときだけ買う
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株で儲ける人の習慣。
まずは「有望株のみ買う」だ。
株で儲けるには、損失を抑え、大きな利益を取ることが必要だ。
これを「利大損小」（りだい・そんしょう）と呼ぶわけだが、これが難しい。
というのも投資余力があると、ついつい株を買いたくなるんだよね。
使っていない余力は、なんか遊ばせているようで、ついつい限度いっぱいまで買ってしまう。
保有株や現在の建玉だけでは不安だから、次のチャンス銘柄をつかみたいというのもある。
ところがそうやって全力で買ったり建てると、暴落があったときに被害も大きくなる。
チャンス銘柄に押し目があった場合も、買い増し・建て増しする余裕がなくなる。
投資資金が山ほどある人なら良いが、たいていの人は、限られた資金でやりくりする。
そのため、超絶好材料が出た銘柄を、買いつけようとすると、ムダな買いを処分して、それから買うことになるため、乗り遅れるし、ちょっとしか買えない。
超絶好材料株なら、少々乗り遅れても、最初の押し目で買いつければ良いけれど、何日も連続ストップ高だと、それもできない。
初日には買うチャンスが充分あったのに、二日目からはもう、成り買い注文で並んでも、売り注文数が少なすぎて手に入らなくなる。
こういう風にして、大儲けするチャンスを、みすみす逃してしまうわけだな。
投資余力は、リスク回避のためと、チャンスをつかむために余らせる
超絶好材料が出た株・銘柄も、初日や二日目は、高値でウロウロしていることが多い。
後に株価が十倍になったテンバーガー株でも、安値の頃はけっこう揉み合っていて、大引け前の2時頃に、ようやくストップ高になったりする。
こういうときに、目一杯底値で買えれば、リスクもほとんど無く、大儲け出来る。
ところがこういう大チャンスの時に、なぜか余力がないんだよねえ。
どうでも良い株を買っていて、しかも高値づかみで含み損になっている。
株価が戻りそうになければ、そこで損切りして乗り換えれば良いのだが、なまじ中途半端に株価が戻りそうで、損切りするのがためらわれたりする。
そうこうしているうちに、有望株はストップ高に貼り付いて、高値で買おうにも買いつけられなくなる。
こういうときは、投資余力を、大きく保つ重要性を痛感する。
日経平均大暴落の際にも、余力があれば、底値で株を買って、戻ったところで売れば儲かったはず。
一方、株で儲けられる人というのは、常に投資資金の3分の1以上の買い付け余力・信用建て余力を持って、千載一遇のチャンスを待っている。
投資資金は、儲かる株を買うためにあるのであって、どうでも良い株で遊ぶためではない。
そんな感じで、常に余力を大きく取る。
チャンスがなければ、別に買いに入らなくても良いし、騰がっている株を眺めているだけで良い。
余計な銘柄を押さえていないので、株価が下がり始めればすぐに気づくし、利益確定や損切りで、慌てふためくこともない。
こういうのが、株で儲ける人って事だな。
