東証1部・東証2部 新規上場基準

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IPOとは、株式の新規上場案件だ。

 

事業を行っている企業が株式市場から資金を調達するとき、上場企業なら「増資」を行って調達する。

 

しかし株式を公開していない場合は、株式を市場で公開(新規上場)して、市場で株を売買出来るようにする。

 

そのための上場プロセスがIPOだ。

 

もちろん株式市場から資金を集めるわけだから、ちゃんとした事業が行われていないといけない。

 

そのため証券取引所では、様々な基準を設けて上場を許可する。

 

たとえば東証1部・東証2部の市場に上場するには、次のような条件が基準になっている。

 

IPO 新規上場基準(東証1部・2部/抜粋)
※2015/10/1現在の基準
 東証1部の直接上場基準東証2部の上場基準
(1)株主数(上場時)2,200人以上800人以上
(2)流通株式(上場時)
  • 流通株式数 2万単位以上
  • 流通株式比率 上場株券の35%以上
  • 流通株式数 4,000単位以上
  • 流通株式時価総額 10億円以上
  • 流通株式比率 上場株券の30%以上
(3)時価総額(上場時)250億円以上20億円以上
(4)事業継続年数3年以上左に同じ
(5)純資産(上場時)連結純資産10億円以上、単体純資産はマイナスでないこと左に同じ
(6)利益額または時価総額最近2年間の利益総額が5億円以上、または時価総額500億円以上左に同じ
上場基準は、時代によっていろいろ変わっていて、数年前までは時価総額が500億円以上ないと、1部市場にいきなり上場できなかった。

 

しかし現時点では250億円まで引き下げられている。

 


新興市場(東証マザーズ・JASDAQ)の上場基準

東証マザーズやJASDAQ(ジャスダック)は、成長性・将来性のある新興企業の株を売買するための株式市場だ。

 

マザーズは東証が新設した新興市場。

 

ジャスダック市場は、元々独立した市場だったが、大証(大阪証券取引所)の管轄になり、大証と東証が経営統合した結果、旧大証のヘラクレス市場と統合して、新JASDAQ市場になっている。

 

これらの新興市場に上場される銘柄は、成長性・将来性があることが一つの目安で、そのため、事業が継続されておれば、赤字企業でも上場できる。

 

そのため、新興市場の新規上場IPO銘柄は、上場後の決算が出ると株価がドーンと下がり、低迷する銘柄も多い。

 

ただしゲーム関連銘柄やバイオ関連銘柄は、一発当たると大化けして、株価が何倍にもなることもよくあるので、決算後に株価が下がり切った底値を買って、ずーっと持ち続けるという戦略もあるだろう。

 

参考までに、次に新規上場基準を挙げるが、これを見ると、マザーズの方がJASDAQより、上場基準が2倍くらい厳しくなっている。

 

IPO 新規上場基準(マザーズ/JASDAQ/抜粋)
 マザーズの上場基準ジャスダックの上場基準
(1)株主数(上場時)200人以上200人以上
(2)流通株式(上場時)
  • 流通株式数 2,000単位以上
  • 流通株式時価総額 5億円以上
  • 流通株式比率 上場株券の25%以上
  • 流通株式数 1,000単位以上
  • 流通株式時価総額 5億円以上
  • 流通株式比率 上場株券の10%以上
(3)時価総額(上場時)10億円以上5億円以上
(4)事業継続年数1年以上1年以上
(5)純資産(上場時)なし2億円以上
(6)利益額または時価総額なし最近一年間の利益が1億円以上、または時価総額50億円以上
新規上場銘柄IPOに関しては、次のような安定度になるってことかな。

 

JASDAQ<マザーズ<東証2部<東証1部


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