株価が2倍になる銘柄は、年に20前後くらいしかない
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株で損する人の習慣。
次は「全力買いでチャンスを逃す」だ。
「全力買い」とは、自分の持っている投資余力を全部使って買うことだが、これをやると、絶好のチャンスを逃しやすい。
というのも株で大きく儲けるチャンスは、そうそう毎日あるモノではないからだ。
株価が2倍3倍になる事が多い新興市場の株の動きを見ても、株価が2倍以上になる銘柄は、年に20銘柄もない。
株価が2倍になるには最短でも5連騰が必要で、2週間位はかかるのだが、そういう株は1ヶ月に、1~3個くらいしか見つからない。
我々のような零細個人投資家が、株式投資で大きな利益を上げるには、こういった2倍になる株を買うしかないのだが、チャンスは月に1回あるかどうか位なのだ。
なのでその絶好のチャンスを逃すと、利小損大になって投資の収支は、どうしてもマイナスになりやすい。
チャンスに気がつかないのなら仕方がないが、気づいていても、投資資金の余力を空けてなくて、それで買えなかったというのであれば、情けない。
一種の「株依存症」みたいなモノだが、常に投資資金全部を投じてしまう人は、こういう風にチャンスを逃して儲け損なう。
毎日ダラダラ株売買をするのが好きでも、とにかく余力の3分の1以上は、常に空けておくという習慣が必要だ。
全力買いをしていると、相場が大暴落したときも、大損するリスクが高いからね。
投資余力は、チャンスに備えて空けておくべき
チャンスが来たとき、すかさずそれをつかむというのが、株式投資の必勝法だ。
そのために投資余力を全部使わず、最低でも3分の1以上空けて、チャンスに備えるのは重要だ。
ところがどうしても、余力を全部使って、全力で買ってしまうんだよね。
一種の「株依存症」のようなモノだが、そうするとどうなるかと言えば、チャンスが来たときに余力がないため、チャンス銘柄を買うことができなくなる。
そしてチャンスに乗る余力が足りない場合、手持ちの株・建玉を処分して、乗り換えないといけなくなるのだが、これが意外に大きな損になったりする。
含み益があって上昇余地がある、有望な株・銘柄をそうそうに利益確定したり、逆に含み損があるが回復しそうな銘柄も、底値で損切りしてしまったりするわけだ。
こういう「予定外の売買」は、それまでの目論見が狂うので、意外に大きなマイナスになりやすい。
というのも手持ちの保有銘柄というのは、どれも騰がると思って買っていて、手放した後に騰がることはしょっちゅうだからだ。
なので含み損があっても、しばらく放置しておきたいところだが、チャンス銘柄に乗り換える場合は、そういうわけにもいかない。
そしてチャンス銘柄が期待したほど騰がらず、逆にチャンス銘柄を買いつけるために、泣く泣く大損切りを敢行した銘柄が、急反発して「ああしまった」と言うことになる。
こういうことが起こるのも、元々は「買いつけ余力を空けておかなかった」せいであり、日頃からチャンスに備えて、買いつけ余力を確保する習慣が身についていないからだといえる。
こうして利益を減らして損を増やし、利小損大になってしまうわけだね。