ヘッジファンドの「45日ルール」で株が売られる?

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株が上がる月・下がる月。

 

5月と11月は、株価が下がりやすいという。

 

その原因の一つとして、たまに耳にするのが、ヘッジファンドの「45日ルール」だ。

 

ヘッジファンドというのは、世界のお金持ちの資金を運用する大小様々な投資グループだが、換金売りが、5月と11月に出やすいらしい。

 

そのため、日経平均は数十円くらい下に押し下げられるらしい。

 

通常、証券会社の投資信託や、国内の投資ファンドというは、不特定多数の小口投資を集めているため、継続率がかなり高い。

 

銀行の定期預金では利息が付かないので、資産の一部を投信で運用しているらしく、解約率は5%~15%と低い。

 

そのため投資信託系ファンドは、換金のために慌てて株を売ることは少ない。

 

しかしヘッジファンドは、不特定多数ではなく、特定の大口投資家から資金を集めていて、運用成績がちょっとでも悪いと、短期間で解約されてしまうらしい。

 

ヘッジファンド側は、腕利きのトレーダーを集めて、大口投資家から資金を集めているが、有能なトレーダーが他のファンドに引き抜かれたり、トレーダーが独立して新しいファンドを作ったりすると、資金が引き上げられてしまう。

 

しかしいきなり金を返せと言われても、資金は投資で運用されているわけだから、解約するばあいは、決算日の45日前までに、ファンドに解約通告を行うルールになっている。

 

ヘッジファンドは、解約通告がくれば、返金のために現金を用意しなければならないので、保有株を換金のために売り出しはじめる。

 

ファンドの決算日は、6月末と12月末が多いので、その45日前くらいの5月中旬とか11月中旬に、売りが増えて株価が下がりやすくなるって事だ。

 


ロングオンリーのヘッジファンド

ヘッジファンドと言えば、株価暴落の際に、目一杯カラ売りしてくる連中というイメージもある。

 

株式相場では、株価が上がるスピードより、株価が下がるスピードの方が速いので、暴落に相乗りしたカラ売りは、短期間で大きな利益を出しやすい。

 

とあるプロトレーダーの話でも、売りと買いとでは、どちらが利益を出しやすいかというと、売りの方だという。

 

実際、売りの利益と買いの利益では、2:1で売りの方が稼げるのだとか。

 

そのため、プロのトレーダーは、値上がりする銘柄を探すよりも、下落しそうな銘柄で売りチャンスをさがすらしい。

 

となるとヘッジファンドが45日前ルールで、換金売りが出るというのも妙な話だ。

 

カラ売りの方が儲かるといって、積極的にカラ売りしているのなら、ポジションを調整する際、買い埋めになるはず。

 

買い埋めなら株価は下がるどころか上がるはず。

 

ところがどうも、ヘッジファンドにも色々あって、ロング・ショート型のヘッジファンドと、ロング・オンリー型のヘッジファンドがあるらしい。

 

他にも日経225先物と現物株を売り買いする、裁定取引(アービトラージ/さや取り)で資金運用するファンドもある。

 

因みにこの「ロング」というのは、長期保有で値上がりを狙う投資で、それが転じて「買いポジション」を指すらしい。

 

一方、ショートというのは、カラ売りなど、値下がりを狙う投資で「売りポジション」だ。

 

ロング・ショート型のヘッジファンドは、買いと売りと組み合わせた資金運用をする。

 

ロング・オンリー型のヘッジファンドは、買いだけで資金運用をすると言うことらしい。

 

そのため、45日ルールでポジションを減らすと、買い埋めよりも売りの方が増えてしまうってことだな。

 


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